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『SD別冊 Vim&Emacs』と『SoftwareDesign 5月号』に寄稿しました

Vim SoftwareDesign

SD別冊 Vim&Emacs と SoftwareDesign 5月号の Vim 特集にそれぞれ寄稿させていただきました.

SD別冊 VimEmacsエキスパート活用術

http://gihyo.jp/book/2016/978-4-7741-8007-6

www.amazon.co.jp

Software DesignVim 特集と Emacs 特集を集めて1冊の本にしたものです.VimEmacs について,入門から拡張の紹介,キーボードの話や昔話まであります.1冊読み終える頃にはエディタ成分を過剰多量に摂取できていることでしょう.

僕は 2015年 1月号に寄稿させていただいた「犬でも分かる!?Vim 導入&カスマイズ超基本」という記事を古くなっている箇所を改定して寄稿させていただきました.特にこれから Vim を使い始めたいと考えている方を対象に,インストール方法から Vim の入門の仕方(チュートリアルプラグイン導入,ヘルプの読み方など)を解説しています.

Software Design で「犬でも分かる!? Vim 導入&カスタマイズの超基本」という記事を書きました

全体を通して個人的に印象深かったのは,まつもとゆきひろさんの記事で EmacsGC 実装などを見て言語実装を学んだというところでした. 確かに EmacsLisp マシンとその上に Lisp で実装されたエディタという構成で,Atom にちょっと似ています(と言っても Atom は下地が Chromium なので全然厚さが違いますが).Emacs に次の GC 発動までに割り当てるメモリサイズとかの指定ができることを考えると普通のマーク・アンド・スイープなのかな.

Emacsruby-mode も実装したとのこと.Rubyend で終わる構文は地味に厄介で,ある endclass ブロックのものなのか if ブロックのものなのか…というのはぱっとみただけでは分かりません.雑にハイライトするだけなら大して問題にはならないのですが,class ... endif ... end では別のハイライト色を割り当てたいとかなるとちょっと考える必要があります.というのを vim-crystal を実装した時に考えたのを思い出しました.

Sofware Design 5月号

http://gihyo.jp/magazine/SD/archive/2016/201605

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VimGitHub の連携についての記事を『第1特集 コード編集の高速化からGitHub連携まで Vim[実戦]投入』に寄稿させていただきました.こちらは新規に書いた記事です.

仕事でも趣味でも GitHub を使った開発が非常に一般的になってきましたが,Vim はエディタ,Githubウェブサービス,Git は(主にコマンドラインベースの)VCS という都合上,どうしてもエディタとターミナル,ブラウザ間の移動が多くなってしまいがちです.そこで,Vim プラグインを使って VimGitHub の連携をスムーズにすることを目的とした記事を書きました.下記のような tips 形式で紹介しています.

  • Vim から Git を使うための Vim 本体の設定
  • Vim からコミットを見る(コミットブラウザ)
  • Vim から GitHub をブラウザでシュッと開く
  • Vim 内でイシュー確認
  • GitHub ではほぼ必須な Markdown ドキュメントの効率的な編集(表記法とか)
  • リポジトリ URL や issue 番号,絵文字の補完
  • Vim + Gist 連携

Git や GitHub 使ったこと無いよ!という方もいると思いますので,どうやって学べば良いかも introduction として書いてみました.

また,他の記事に目をやってみると,

  • ujihisa さんの入門記事.インストールからプラグインの概要まで幅広い内容です.
  • thinca さんの中級者向け機能紹介.矩形選択やオペレータ・テキストオブジェクト,ドットによるリピート,gn など「とりあえず Vim の基本操作は分かった」な人が読むとかなり勉強になる内容です.
  • tyru さんの正規表現解説.Vim の若干とっつきにくく強力な正規表現の解説です.ここまでしっかり Vim 正規表現とその使いみちについてまとまっている内容はなかなか無いですね.
  • mattn さんの Vim の歴史と最新の開発事情について.今年に入ってから version 8 に向けて非常に活発に開発が進んでいる Vim の開発事情と新機能がとても興味深いです.

といった感じで,Vim を使い始めたい初心者,もっと使いこなしたい中級者,Vim ジャンキー各位どの層にもうれしいラインナップとなっています.発売は明日(4/18)らしいので,是非手にとってほしいです.

なお,他の特集については Ubuntu 16.04 LTS の記事とかがとても参考になりました.Python3 や systemd,日本語入力周りの更新,LXD など色々あるもよう.

まとめ

この時期に Vim 関連の特集および別冊を立て続けに出してくるのは技術評論社なかなか攻めてきてるなという印象でした.エディタはプログラミングする上で欠かせないので,春から新しくプログラミングを始めた人とかにリーチすると良いなぁと思っています. 最近は組み込みな現場を離れてウェブサービス開発する部署にいるんですが,周りを見ると Atom 使ってる人が多いですね.Atom とか VS Code の特集も読みたい.

校正などでアドバイスをいただいた編集の方々および vim-jp の方々ありがとうございました.